梅雨空が続きますがいかがお過ごしでしょうか？
久しぶりの投稿になりましたが、今日は店頭在庫ボードをご紹介させていただきたいと思います。
DANOの中でも特に人気のあるオールドプレジャーモデルです。人気の理由を今回はじっくりと掘り下げて検証してみたいと思います。
アウトラインには60年代から受け継がれるPIGが採用されています。カリフォルニアを代表する伝統のフォルムです。90年代のノーズライダーによく見かけたワイドなアウトラインではなく、ボード全体がシャープに感じます。もちろんターンなどのマニューバーも同じ長さのノーズライダーに比べシャープにコントロールを可能にします。
以前によく見かけたノーズの張ったボードはもちろんレールが波に食い込みやすいのでノーズライディングに適します。ノーズに立つんだから、ノーズにボリュームがないと...といった考え方からこのようなアウトラインのボードが登場して来たのだと思います。しかしながら、ボリュームを持たせたノーズによりどうしても重たいターンになってしまいます。一昔前のロングボードのイメージそのものです。重たく、曲がらない。といった感じです。最近のカリフォルニア製のボードを見ると以前のようなアウトラインのボードは非常に少なくなってきた感じがします。
より60年代のサーフボードのアウトラインを忠実に再現し、現代のシェイプ理論をうまくミックスさせて出来た一つの形なのだと感じます。
このようなワイドなテールがしっかりと波の力をお尻に溜め込みます。そのことによりしっかりとロックされノーズに歩いて行ってもパーリングしにくくなります。
テールロッカーにも秘密が隠されています。
テールにロッカーを程よく付けることによりレールが波に食い込むと、自然にノーズ、つまり頭が浮き上がるように設計されています。
皆様はダウンフォースという言葉はご存知でしょうか？レーシングカーが高速でカーブしてもスピンアウトしないように下に強く押し付ける力の事ですが、これと同じような効果をボードに与えます。
それだけではありません。もう一つ忘れてはいけない重要な要素として、ノーズコンケーブがあります。ノーズコンケーブとはノーズのボトム面に施された凹みです。これがあるのと無いのとでは乗り味に大きな違いが出ます。凹みに水流が出来ることにより揚力を持たせる働きがあるのです。
以前よく見かけたノーズが大きなボードにこのコンケーブを幅広く全体に入れると水を押し出す力が強すぎてブレーキになってしまします。結果的にパドルが遅くなりテイクオフに支障をきたします。しかしPIGを採用したナローなノーズに縦長くコンケーブを入れると水の抜けが良く、スピードを殺しません。スピードが付きやすく、小波でもテイクオフが早くなります。今回ご紹介しているオールドプレジャーにはこのような感じにコンケーブが施されています。
水の流れを考え滑らかに施されたコンケーブは非常に美しいです。このように長くコンケーブを入れることにより、テイクオフしてすぐに歩き出せ、トリミングに余裕をもっつて移れます。そしてノーズにかけて徐々に深くなるコンケーブにより最後の二歩を歩き出すときにはボトムから突き上げるような揚力を感じ取ることができます。
昨今のPIGブームはこのようにボード性能の向上により必然的に起こったムーブメントなのだと思います。従来のアウトラインのボードではこのようなボトム形状は不可能なのです。
フィンはこちらのオールドプレジャー専用のフィンが付属いたします。10インチありますが、テールキックと相まって、非常に操作性に優れたフィンです。もちろんノーズ時の安定感も抜群です。
装着した時のバランスもいい感じですね。
このボードももちろんオールハンドシェイプのボードです。ダノー自身による、シェイプサインもこのように入っています。
今回も、少々長くなりましたが最後までお付き合いいただきありがとうございました。
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明日も福岡地方は波がありそうですが、無理の無い範囲で楽しみましょう！！
GO FUN SURF!!!!!!!! ではまたー。
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